表情や声色から相手の気持ちを読み取るのが困難という対人コミュニケーション障害が特徴の「自閉症スペクトラム障害」。
この自閉症スペクトラム障害は、重度の知的障害を伴うタイプの自閉症から、ほぼ正常な人まで幅広くみられる発達障害です。
原因が完全に究明されていないため予防策は確立されておらず、トレーニングプログラム等によって社会生活における困難を軽減することはできても、根本的な治療は不可能とされていました。
しかし、つい先日、自閉症の対人コミュニケーション障害が、脳から分泌される“オキシトシン”というホルモンを投与することによって改善することが東大の研究で分かりました。
オキシトシンを投与した自閉症患者が、相手の表情から友好性を判断する回数が増えたそうです。
今まで治療が困難だった障害だけに、これは飛躍的な一歩ですね。
自閉症の治療・改善薬として、このオキシトシンへの期待が高まります。