日本で最も人気のあるアルコール飲料・ビール。
最近は消費量が低迷しているとはいえ、まだまだ主役級のアルコール飲料です。
実はこのビールに意外な効果があることが最近の研究で分かってきました。
徳島大の寺尾純二教授がビールの原料のホップに多く含まれる“プレニル化フラボノイド”に筋肉の萎縮や老化を予防する作用があることを突き止めました。
このプレニル化フラボノイドはビールの製造過程や腸に吸収されるときに増加します。
脚をまひさせ寝たきり状態にしたマウスにホップが入った餌と、ホップを含まない餌を2週間与えて実験。その結果、ホップ入りを食べたマウスの方が筋肉量の低下が抑制されました。
ただし、今回のマウス実験の結果を体重50kgの人間に当てはめると、ビール換算で毎日83リットル~20000リットル分もの膨大な量のホップを摂取しなければいけません。
実際問題、これだけの量のビールを飲むのは無理ですし、飲めたとしても体がもちません。
しかし、このビールに含まれるホップを応用した薬や健康食品が開発されたならば、筋肉の老化、筋量の低下を防ぎ、寝たきりの予防に貢献すること間違いなしですね。
もちろん老化による寝たきり予防だけでなく、病気や怪我で長期間動けない人の筋力の低下も抑制できます。早期の実用化を期待。
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