人畜共通感染症と呼ばれる現象は犬や猫に咬まれたり、ひっかかれた際に感染します。
また、唾液、尿、糞便などから感染することもあります。
イヌやネコが持つ人畜共通感染症の原因となる寄生虫や菌としてものとして、
よく知られているものに、
・トキソプラズマ
恒温動物に寄生し、リンパ節の腫れや発熱・筋肉痛・疲労感といった
風邪のような状態になるトキソプラズマ症を引き起こす
・パスツレラ
咬傷箇所の発赤・腫脹・化膿、気管支炎・肺炎などの呼吸器疾患、まれに髄膜炎を引き起こす
・クリプトスポリジウム
ヒトを含む脊椎動物の消化管等に寄生し、下痢などのクリプトスポリジウム症を引き起こす
・イヌ回虫
イヌ・イヌ科動物に寄生する回虫だが、幼虫がヒトなどに寄生することがあり、
内臓幼虫移行症や眼幼虫移行症を引き起こす
・MRSA
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌。
ほとんどの抗生物質の効かない多剤耐性で、病院など薬剤使用の多い場所で多く見られ、
肺炎、敗血症、腸炎、髄膜炎、胆管炎などを引き起こす
・クロストリジウム・ディフィシレ
ヒトや動物の腸内に生息し偽膜性大腸炎の原因になる
これらの人畜共通感染症を予防するために、
ペットが引っかいたり噛み付いたりしないようしっかり躾け、
感染を招く犬や猫とのキスやトイレ掃除の後に手を洗わない等の行為はやめるようにしましょう
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